ご紹介・専門外来

腹膜透析専門外来

腹膜透析とは

腹膜透析(PD:Peritoneal Dialysis)は、お腹の中(腹腔)に入れた透析液に血液中の毒素や余分な水分を移行させ、それを1日3~4回入れ替えることによって治療をします。
患者さんご自身でより清潔に接続できる機械を用いて透析液バッグを交換するCAPDと、夜間就寝中に自動的に透析液を交換する機械(自動腹膜灌流装置)を用いて、透析をするAPDという方法があります。24時間連続した透析を行うので、心血管系に優しく、残っている腎機能(尿量)を保つことができます。
血液透析とは異なり、強制的な水分の除去ができませんので、食事制限では、減塩が極めて重要となります。カリウム制限は緩やかですので、果物や野菜は比較的食べることができます。
腹膜透析は自分の生活リズムに合わせて行える治療法ですが、自分の腹膜を使用しているために限界があります。残った腎機能が減少したり、体液管理不良や腹膜劣化がみられる場合は、腎代替療法治療を継続するために、血液透析か移植に移行する必要があります。

腹膜透析外来について

当院の腹膜透析患者様について

当院の腹膜透析患者数は61名(2017年11月20日現在)、平均年齢は62.2歳(31歳~81歳)です。愛知県、岐阜県、三重県、長野県から通院されています。

診察

診察では、患者さんの体調変化の確認、毎日記載してもらっているPDノートの内容確認(血圧、体重、除水量、尿量、出口部状況など)に加えて、出口部診察、血液検査やレントゲンなどを行っています。透析患者さんは合併症が多く、病状の変化に早期に対応するため、当院では2週間に1回の診察を基本としています。医師は4人体制で主治医制をとっており、月曜から金曜日まで、毎日外来診察を行っております。

教育

腹膜透析は自己管理が重要な在宅医療であり、患者教育にも力を入れています。PD導入前から外来でバッグ交換練習を行うことで、導入時の入院期間を短縮できています。また、緊急時(排液の混濁時や不潔操作時など)の対応指導、災害時指導、生活指導、バッグ交換手技確認などは看護師が定期的に実施しています。もちろん、疑問点、不安な点などがあれば、診察時に適宜お答えしています。

ご家族の理解

ご家族同伴で来院されることも多いのがこの外来の特徴です。診察室に一緒に入っていただき、本人が気づかない家庭での生活状況などを客観的に伝えていただくことで、病状把握が容易となり診療の助けになることも多いです。PD療法は在宅医療であり、ご家族の支えは重要です。訪問看護の利用も可能であり、状況に応じて導入しております。

腹膜透析関連検査

よりよいPDライフが送れるように、年に2回、腹膜機能平衡検査(PET)と効率検査(蓄尿・蓄排液検査)を行っています。これらについては、外来で行うことが多いですが、3日間の入院で行うことも可能です。

他院からの紹介

他院から、腹膜透析療法希望で紹介受診された方についても、一通り医師と看護師からPD療法の説明を聞いていただき、禁忌などがなければ、PD療法に向けて準備を進めてまいります。

その他の情報

当ホームページ内、腎臓病一般Q&A『Q6.透析が必要だといわれたら?』にて他の腎代替治療と合わせて腹膜透析の解説を行っています。
膜透析の寄付講座である腎不全システム治療学寄附講座のページにても詳しく解説されておりますので、ご覧ください。