患者さんへ
解析コンソーシアム
名古屋腎臓マルチオミクス
名古屋腎臓マルチオミクス解析コンソーシアム検体検査について
本研究では下記の臨床情報を登録します。
登録項目
1)「①臨床データ」を用いた解析
2)「②検査項目」の測定
3)遺伝子やその修飾状況による疾患への影響をみる解析
4)遺伝子の発現状況の解析
5)蛋白の解析
6)体内の代謝状況の解析
7)細胞の出すメッセージ物質の解析
8)病理組織を用いた解析
① 臨床データ
・疾患・入院・治療歴
・全身の診察
・血液(血算、血液像、生化学的所見、免疫検査、
ホルモン検査)
・尿検査(定性、沈渣、タンパク定量、電解質)
・X線写真・胸部CT・エコー・核医学検査などの画像情報
・腎病理所見
② 検査項目
・Midkine
・CTGF (connective tissue growth factor)
・アディポサイトカイン(tumor necrosis factor-α,
IGF-1, adiponectin, resistin, leptin, visfatin,
plasminogen. activator inhibitor type-1)
・PLA2R (Phospholipase A2 receptor)抗体
・特定のHLAクラスIIに提示されたタンパク分子を
認識する抗体
・CD147 (baisigin)
・可溶性CD163, プレセプシン
・アルファガラクトシダーゼ(α-GAL)活性
・グロボトリアオシルスフィンゴシン(Lyso-Gb3)
・uPAR (podocyte urokinase receptor)
・エクソソーム
・補体活性化産物
・関連自己抗体(sC5b-9, C3, C4, C3a, C5a, H因子、
プロパジン、C3 nephritic factor、抗C3関連抗体、
抗H因子抗体、抗プロパジン抗体)
・ポドカリキシン(Podocalyxin)
・FcγRⅢB
・Kidney Injury Molecule-1(KIM-1)
・Apoptosis Inhibitor of Macrophage (AIM)
*将来、本研究目的でさらに検査項目が追加される可能性がありますが、その際にはあらかじめ倫理委員会の承認を得る予定です。
プライバシー保護に関する配慮
個人情報は本研究以外の目的に用いることはありません。検体には記号をつけ匿名化して保管します。記号と参加頂いた患者さんの情報は対応表にて結びつけることは可能ですが、その対応表の管理を含め、個人情報が他に漏れることはないよう十分配慮します。匿名で研究成果が公表されることはあり得ますが、この場合であっても参加していただいた患者さんのプライバシーは保護されます。
遺伝子解析結果の開示について
本研究は探索的な解析であるため、疾患発症の直接的原因となるほど臨床的意義のある遺伝子変異を特定することは難しいと予想されます。そのため、患者さんまたはご家族に遺伝子解析の結果をお伝えする予定はありません。
ただし、予想に反してたまたますでに知られている重要な所見が認められ、それが患者さんやそのご家族に重大な影響を与える可能性があり、かつ治療など有効な対処法がある場合には、倫理委員会等での慎重な検討後に患者さんに結果の開示を行うことがあります。(この場合、はじめから開示を希望していなかったとしても、必要に応じて改めてご意向をうかがうことがあります。)この場合、ご希望と必要性に応じて遺伝カウンセリングが受けられるよう対応いたします。