腎臓病疾患別Q&A

IgA腎症

医師案内

Q.どのような病気ですか?


免疫グロブリンの一種であるIgAというたんぱく質が腎臓の糸球体に付着する病気で、慢性糸球体腎炎の一種です。たんぱく尿や血尿を認め、放置すると20年で約4割の患者さんが透析に至ると言われています。
この病気は指定難病となります。患者さんのご病状に応じて公的な助成制度があります。詳しくは主治医の先生に相談してください。




Q.どのような症状がありますか?


ほとんどの方は無症状です。患者さんによっては、風邪をひいた時などに赤褐色の尿(肉眼的血尿)が出ることがあります。




Q.どれくらいの患者数がいるのでしょうか?


腎生検(腎臓の組織を一部採取し、顕微鏡で調べる検査)で診断がつく病気では最も多く、我が国では約3万人と推定されています。子供から大人まで幅広く発症すると言われています。




Q.どのような時に病気が見つかりますか?


学校や職場での検尿異常(たんぱく尿や血尿)を契機に見つかることが多いです。




Q.どのように診断されるのですか?


腎生検で確定診断します。




Q.どのような治療方法がありますか?


治療は、腎機能やたんぱく尿の程度によって異なります。食事療法としては減塩をします。喫煙者や肥満の方には禁煙や減量が勧められます。薬物治療では、高血圧を認める場合にレニン・アンジオテンシン系阻害薬が用いられます。たんぱく尿が多い場合、扁桃腺を摘出したり、副腎皮質ステロイド薬を使用することがあります(Pozzi療法)。





IgA腎症への名古屋大学腎臓内科の取り組み

  • 他の医療機関に先がけてステロイドパルス療法に取り組み、良好な成績を報告しています。

  • IgA腎症の診断や治療に役立つ血中・尿中の新たな物質を探す研究を進めています。

  • 従来治療に反応しない難治性IgA腎症に対して脂肪由来間葉系幹細胞を用いる臨床治験を実施しています。

IgA腎症についてより詳しく知りたい方へ